オリーブオイル石鹸と肌バリア—地中海の知恵を毎日の洗顔に|Juriナチュラルオーガニックソープ
オリーブオイル石鹸と肌バリア——地中海の知恵を毎日の洗顔に|Juriナチュラルオーガニックソープ
目次
はじめに——“食べられる油”で洗う発想
オリーブオイルは、食文化だけでなくスキンケアの歴史も支えてきました。地中海の人々は、強い日差しや乾いた風と共存する中で、皮脂膜に近い“なじみやすい油”を洗浄の基礎に採用。無添加石鹸であるJuriナチュラルオーガニックソープは、この発想を踏襲しつつ、現代の衛生環境や使い心地にも応えるよう、原料の質と製法を磨いています。ポイントは、単に「やさしい」だけではなく、敏感肌が毎日使える“洗う・すすぐ・残さない”のバランスにあります。
地中海文化とオリーブの石鹸史
オリーブオイル石鹸は、古代から地中海沿岸で作られてきた伝統品。収穫したオリーブを搾り、灰やアルカリと反応させてけん化する素朴な工程は、地域の水質や気候に合わせて工夫されてきました。湿度と乾燥が入り混じる地中海の気候で、皮脂を奪いすぎず洗い上げることが重視され、オリーブの不けん化物(油に含まれる微量成分)や自然に残るグリセリンが、その体感の鍵となってきたのです。
肌バリアとオリーブオイルの関係
肌の最外層「角層」は、セラミド・コレステロール・遊離脂肪酸の三者バランスでバリア機能を保っています。環境ストレスや洗いすぎは、このバランスを崩し、つっぱりやかさつきにつながります。オリーブオイルの主成分オレイン酸は、角層間脂質となじみやすく、洗い上がりの“引きつれ感”を抑える方向に働きます。また、オリーブに含まれるポリフェノール類やビタミンEは、製法によっては洗浄後の肌に残りにくい一方、コールドプロセスのように熱負荷を抑えることで、使い心地の良さに影響する微量成分をできるだけ活かすことができます。
一方で、敏感肌は「皮脂を落としすぎないこと」と「残留を減らすこと」の両立が重要です。Juriナチュラルオーガニックソープは、泡立ててから短時間で洗い、ぬるま湯でしっかりすすげるよう設計。乾燥肌用の視点でも、洗浄直後のタイト感を抑えやすいバランスを目指しています。
ローレルオイルとの相性と設計
地中海・レバントでは、オリーブにローレルオイルを組み合わせた石鹸が古くから親しまれてきました。ローレル由来のテルペン類は、汗や皮脂がこもりやすい季節に“清潔感のある洗い上がり”を後押しします。Juriナチュラルオーガニックソープは、この伝統的な組み合わせを現代生活に合わせて最適化。無添加石鹸として、香料や着色に頼らず、原料そのものの性質を引き出す処方を重視しています。
比較:オリーブ系の無添加石鹸 vs 合成系洗浄料
| 観点 | オリーブ系の無添加石鹸 | 合成系洗浄料 |
|---|---|---|
| 洗浄ベース | 植物油けん化(オリーブ+ローレル等) | 合成界面活性剤(SLS等) |
| うるおい感 | 自然に残るグリセリン、不けん化物が寄与 | ポリマー・シリコーンで付与する場合 |
| 残留感 | 泡を作って短時間で洗えばすっきり | 処方によっては被膜感・ぬるつき感も |
| 敏感肌との相性 | 成分数が比較的少なく、把握が容易 | 多機能ゆえ相性判断が難しい場合 |
| 季節適応 | 足し算の保湿で微調整しやすい | 機能を重ねた処方は調整幅が小さい場合 |
使い方——肌バリアを守る洗い方
- 泡立ててから:手のひらでクリーミーな泡を作り、こすらず包み込む。
- 短時間で:30〜45秒を目安に、必要部位のみ延長。洗いすぎはNG。
- ぬるま湯で十分に:すすぎ残しは違和感の原因。フェイスラインや髪際も丁寧に。
- タオルは押さえるだけ:拭き取り摩擦を避け、少し水気が残るうちに保湿へ。
- 季節に合わせて:乾燥期は化粧水→乳液、湿潤期は軽いローション+ジェル等で微調整。
よくある質問
オリーブオイル石鹸は毛穴を詰まらせませんか?
泡立てて短時間で洗い、十分にすすげば、一般に重さは残りにくい設計です。ベタつきが気になる季節は、Tゾーンのみ接触時間を延長してください。
香りが弱いのは物足りない…
無添加設計のため、香料は最小限です。毎日の使いやすさと、敏感肌への配慮を優先しています。
フェイスとボディ、どちらにも使えますか?
兼用できます。乾燥を感じる場合は頻度や接触時間を調整し、入浴後は早めの保湿を心がけてください。
参考資料
- Proksch, E., et al. (2008). “The skin: an indispensable barrier.” Experimental Dermatology, 17(12), 1063–1072.
- Ananthapadmanabhan, K. P., et al. (2013). “Cleansing without compromise: the impact of cleansers on the skin barrier and the technology of mild cleansing.” Dermatologic Therapy, 26(3), 235–244.
- Fiume, M. Z., et al. (2018). “Safety Assessment of Triglycerides as Used in Cosmetics.” International Journal of Toxicology, 37(3_suppl), 105S–137S.
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医薬品医療機器等法上の効能効果をうたうものではありません。肌に合わない場合は使用を中止し、必要に応じて医師・皮膚科専門医にご相談ください。アトピー性皮膚炎など疾患のある方は、必ず専門家の指示に従ってください。